18. 人生の癒しの祈り
今日は、個々の人生の癒しの祈り方について説明したいと思います。
わたしたちは、自分自身よりも誰かのために祈りたいと思いがちです。
たとえば、「子供のため」「主人のため」「妻のため」「父と母のため」、、、。
でも、まず自分が癒されていなければ、人の癒しのために祈るのは大変困難です。
ミオのひとりひとりへの癒しの祈り、あるいはカリスマのある神父様方の祈りを体験したことのある方は、祈られた人が泣いたり、叫んだり、倒れたり、震えたりするのを見た事があるかも知れません。
または、ご自分がそのような体験をされたことがあるかも知れません。
「それは悪魔憑きの反応だ」などという人もいるそうですが、そうではなく、ミオや司祭の祈りによって、イエス様がある時期のその人の傷を癒してくださっているから起こる反応です。
傷を受けた時を再体験しているので、泣いたり、叫んだり、、、、と反応が出るのです。
ミオは、ひとりひとりに按手して癒しの祈りをする時、ひとりづつ母の胎内に宿ったときから現在の年齢までを一通り祈ります。
人生の癒しがテーマのとき、ミオの按手の祈りが長いのに気付かれた方もいらっしゃるかも知れませんね。
ミオは、わたしたちが途中で聖霊の安息に入って倒れてしまうと、祈りを終えることができないので、わたしたちが椅子に座った状態で祈ります。
そして、彼の知恵の賜物を通してイエス様が教えてくだるその人の傷の深い時期を特に祈り、祝福を願ってくれます。
また、協力してくださる神父様方は、わたしたちが犯した罪との関わりを断ち切る祈り、人や自分を赦すお恵みを願う祈り、などなど、その時必要な意向で祈ってくださいます。
ですから、セミナーに参加された方は、人生の祈りが楽にできるはずなのです。
…とは言うものの、この祈りには大変忍耐が必要です。
大きな傷を受けている場合は、数年間かけて祈る覚悟をして始めた方が良いでしょう。
祈りの表をここに載せる方法がわからないので、ダウンロードできるようにしました。必要な方は「LEBENSFPHASE.pdf」をダウンロード してご使用ください。
この表は、自分がどこを祈っているか、どの時期で反応が現れたかをメモして自分で確認する為のものです。必要ないと思う方は、表なしに祈っても構いません。
表を使う場合、平安を感じたところには「+」の印をし、反応がでたところには「-」の印をし、どういう反応だったかを書いておくと祈る際の助けになります。
では、「1.母の胎内に宿ったとき」からはじめましょう。
表の下にある短い祈り
「主よ、わたしが母の胎内に宿った瞬間を祝福してください。
父なる神の御名(みな)によって、またその栄光のゆえに
御子なる神の御名(みな)によって、またその栄光のゆえに
聖霊なる神の御名(みな)によって、またその栄光のゆえに
聖母マリアの執り成しによって願います。アーメン」を祈ります。
この祈りはミオが聖霊に頂いた祈りで、短いけれども大変力ある祈りだとミオは言います。
(そうですよね。聖三位一体に御母マリアの執り成しによって願うのですから)
でも、この祈りだけではなく、ロザリオの祈りやごミサにその意向であずかったり、みことばを黙想したりと、約一週間ほどこの時期について祈ります。
この時期のロザリオの祈りは、喜びの神秘が良いとミオは言います。
第一の黙想で、聖母が聖霊によって神の御子を宿されたときいただいた恵みと祝福が胎内に宿ったわたし自身と母の上にありますように、と願います。
もちろん、ロザリオは一連だけではなく、一環、もっと祈りたい方は他の玄義のロザリオを二環、三環、と自分でできる範囲でお祈りすることをお勧めします。
この時期について祈り、心に平安を感じたなら、母の胎内で過ごす時期の祈りに移ります。
次に、「2.胎内にいる間」 の 一ヶ月目を
「主よ、わたしが母の胎内に宿った一ヶ月目を祝福してください。
父なる神の御名(みな)によって、またその栄光のゆえに、、、、
‥…・…・
聖母マリアの執り成しによって願います。アーメン」
という祈り、ロザリオ、ごミサ、etc. で一週間祈ります。
心に平安を感じたら、ニヶ月目に移ります。
たいていの女性は、ニヶ月目で妊娠に気付きますので、この時期に反応が出ても驚かずに祈ってください。
母親が、結婚していないのに妊娠を知ったり、誰か(夫、実母、姑 など)に反対されて、または経済的理由、その他で堕胎を考えたり、などなど、母親がショックを受けた場合、おなかの子供も傷を受けます。
わたしたちの知性は忘れていますが、霊や身体の細胞が覚えているので、その時期の傷が今の人生に影響を与えています。
数日祈って、ようやく反応が出る場合もあります。悲しくなったり、人の言葉に怒りを覚えたり、叫びたくなったり、居心地が悪くなったり、あるいは、体調を壊したりすることもあります。祈るのに疲れたら、何日か休んでみるのもいいと思います。
反応がある場合は、一週間で祈りを止めず、心に平安を感じるまで祈り続けます。
人によって、この時期の祈りに数ヶ月を要することもあります。
わたしは8年前にはじめてこういう祈りで人が反応するのを目の当たりにしました。
それはドイツでミオのセミナーに参加したときで、そのとき、ミオは人生の癒しの祈りをマイクを通して参加者全員のために祈り始めました。
その女性は明るく、可愛らしく、人当たりがよく、親切で面倒見のいい人でした。
ミオの講話の時も、ミオのジョークに笑い転げていたのに、祈りが始まり、妊娠2ヶ月目のの祈りに入ったとたん、彼女の表情は一変して、すっくと立ちあがり、「ドン、ドン、ドン!」と足音をたてて講話室から出て行ってしまいました。
そして、講話室前のホールに寝転び、まるで母親の胎内にいる赤ちゃんのように身体を丸めてで大声で泣き叫びはじめました。
あまりに声がうるさいので講話が聞こえないほどでした。
少し静かにしてもらおうと、入れ替わり立ち替り人が講話室から出ては彼女をなぐさめようとしました。
でも、 なでようとして身体に触れでもすれば、さらに大きな声で叫びながら手を振り回してぶってくるのであぶなくて近寄ることができません。
講話が終わっても、食事も摂らず、彼女は夜遅くまでひとりで寝転がっていました。
彼女はその後、何度もミオのセミナーに通い続けてすっかり癒され、ある時、セミナーで知り合った人と結婚し、今は夫婦で祈りの集いや巡礼などの企画をしています。
彼女が完全に癒されたときのセミナーにも、偶然わたしも参加していて、その様子を見ていました。
わたしは、具体的な祈りの意向で祈る事と祈りを忍耐して続けることの大切さを学びました。
のちに、彼女から聞いたことですが、彼女の母親は、彼女を宿したと分かってから数ヶ月間、なんとか流産するように、わざと転んだり、階段から落ちたり、おなかをぶったりと、あらゆることをしたのだそうです。この時期が長かったので、彼女が癒されるのにあれほどの期間が必要だったのでしょう。
床に倒れて泣いていたとき、誰かがなでようとして彼女にさわると、まるでムチでぶたれたように痛くてぶちかえしたのだと言っていました。このように、体は反応していても理性はしっかりしていて、周りの様子を把握しています。
彼女は、「わたしのイエスよ」を聴いているときだけ、安らぐ事ができたとも言っていました。
これは、わたしにとって、「天国からいただいた歌」がどういうものか、という意味を教えていただいた出来事でもあります。
また、胎児が母の胎内で成長しているとき、母親が何か大きなショックを体験すると、胎児も同じ体験をし、傷を受ける、とミオは言います。
例えば、戦争が始まったり、あるいは、大惨事に遭遇したり、あるいは親しい愛する人が死んだり、と母親がショックを受けたとします。
すると、ちょうどその時に胎児の身体が作られている部分に影響を及ぼします。
例えば,耳、心臓、目、などなど、、、「病気」とまでは言わなくとも、それらの機能がうまく働かず、今の生活に少なからず影響を与えてしまいます。
これらの詳しい説明は、ミオの講話CDを聴いていただけるともっとお分かりになると思います。
すっかり話が長くなってしまいましたが、
このように、母の胎内にいた10ヶ月間をじっくりと祈ることはとても大切です。
こういう反応が出る場合は、決してやめずに祈り続けるのがとても大変だと思います。でも、前にも書きましたが、数日間休憩しても構いません。
祈りのグループの人や友人にお願いして、(祈りの内容を言う必要はありませんが)援護のロザリオをしてもらうのもいいかも知れません。
わたしの祈り方ですが、幸い毎日ごミサにあずかれる環境にあるので、ロザリオの祈りの他に、ごミサの際にもその意向で祈ります。
司祭が聖変化の準備をされているときに、杯の中に入れる一滴の水と共にわたし自身と祈りの意向を入れ、イエスの御血で清めていただいて、聖母のみ心を通して御父にお捧げしています。
(余談ですが、この祈り方で曲「brot_und_wein.pdf」をダウンロード をいただきました。歌のCD『主のみ前で』に入っています。)
この時期を祈り終えましたら、産まれた瞬間についても一週間(あるいはそれ以上)祈ります。
母の胎内からこの世の中に出て来るというのは、ちいさな身体にも、心にも、魂にも、霊にも大変なできごとですから。
そして、産まれて一ヶ月目、ニヶ月目、、、と一歳まで一ヶ月単位で祈ります。
祈りの表は一枚目だけダウンロードできるようにしたのですが、その後も二歳、三歳、四歳と現在の年齢まで祈ります。ご自分でメモを作りながら祈るといいと思います。
母の胎内にいたときはもちろん、生まれてから三歳までの記憶を持っている人は少ないでしょう。この時期にどんな傷を受けていたかをわたしたちは知りません。
ですから、この時期を一ヶ月単位で丁寧に祈る必要があるのです。
もちろん、その後も一ヶ月単位で区切って祈った方が良いのですが、四歳からは一年単位で祈ってもいいかも知れません。
四歳くらいからは大きな傷を受けた時期を覚えているでしょうから、特にその時期は念を入れて、必要なら何ヶ月でも平安を感じるまで祈るといいと思います。
また、たとえば、夫、妻と出会った時期、結婚した時期を祈ると、自分の夫、あるいは妻も癒されていきます。
子供を宿した時期の祈りで、子供たちも癒されていきます。
以上が人生の癒しの祈り方ですが、お分かりになったでしょうか?
ぜひ参考になさってご自分の癒しのためにお祈りください。
何度も書きますが、とても忍耐のいる祈りです。でも、この祈り方で自分の大きな傷が癒され、自分でどうしようもなかった性格が変わって行くのを体験すると思います。
何度も言いますが、疲れたら数日でも、一ヶ月でも休んでください。どうか、そこで止めないで現在の年齢まで祈り続けてください。
こうして、霊と魂が健康になりましたら、ようやく人のために祈ることができるようになります。
次は夫、あるいは妻のため、子供達のため、家系のため、土地のためとさらにお祈りください。
神に感謝!