29.リビングロザリオ
こんにちは。SUZUME-SUZUMEです。
ご報告がたいへん遅くなりましたが、今年(2017年) 3月31日から4月10日までのミオの信仰の刷新のためのセミナーは無事に終わりました。
今年はミオの都合で日本ツアーを行うことができず、軽井沢のクララ会修道院をお借りして毎回異なるテーマでの四日間のセミナーを三回行いました。
今回は、私たちがどのようにしてセミナーの準備のために祈っているか、について少しお話ししたいと思います。
毎回セミナーが始まる数ヶ月前から、ジャパンミオチーム(12名)と有志の方々によって、セミナーのためのリビングロザリオを始めます。
リビングロザリオの祈り方:5人ひと組で祈ります。一人に一連が割り当てられ、五人で一環のロザリオを毎日ひとつの意向のために祈ることになります。例えば、Aさんが喜びの神秘の1連目を毎日祈ります。Bさんは第2連目、Cさんは第3連目、Dさんは4連目、Eさんは5連目、と5人とも受け持ちの一連を祈ることで、毎日、五人で一環のロザリオを祈ることになります。
ミオが無事に来日できますように。
セミナーに呼ばれている方々が皆参加することができますように。
それぞれが必要なお恵みをいただくことができますように。
手伝ってくださる司祭がたのために。
……などなど、の意向のために祈ります。
リビングロザリオを始めよう、と思ったのはなぜか、というと次のようなことがあったからです。
ミオが初めて日本に来ることになった時、日本に住むもう一人のSUZUMEが協力してくれることになりました。
私はドイツに住んでいますので、日本で何の準備をすることもできません。
もう一人のSUZUMEがいなければ、ミオのセミナーは実現しないのです。
ミオのセミナーの準備が大詰めに入った頃、その彼女に大腸ガンが見つかり、入院、手術することになりました。
状態は、楽観できないものでした。
彼女の友人たちは主に信頼して祈り続けました。彼女の代わりに身代わりになる、と言って祈った友人もいました。彼女たちの祈りは聞き入れられ、日本のSUZUMEは命を取り留めました。
もちろん、私も祈りましたし、すぐにミオに報告しました。
その時ミオは一言、「犠牲の霊魂」と言いました。
無事退院した彼女は、術後間もないというのにセミナーに参加し、彼女の祈りの友人たちの協力を得て、セミナー全体に目を配るという大役を果たしてくれました。
こうして、ミオ側にとっても何もかも初めての経験の連続だった日本初のセミナーは無事に終了しました。
翌年もセミナーが行われることとなり、その準備の時、彼女は癌の転移でまた入院、手術をすることになりました。この時も命が終わってもおかしくない状態でした。
嬉しいことに手術は成功し、彼女の友人たちの支えもあり、またもや彼女は手術後にセミナーに参加し、大いに働いたのです。主に感謝!
きっとセミナーの参加者の皆さんは、彼女がそのような大病をし、手術を受けた後だとは気がつかなかったと思います。
それほど、彼女は生き生きと、元気そうに動いていました。
セミナーが滞りなく行われるためには、相当前からの準備が必要なのですが、これは彼女なしでは無理なことです。
参加する人たちがセミナーで大きなお恵みをいただくために、誰かがイエスさまに犠牲を捧げることは、欠いてはならないことなのだ、と私は実感しました。
でも、こんなことが毎年続いたなら、彼女は本当に死んでしまうかも知れません。
そこでミオが三回目に来日する際、リビングロザリオで祈り準備し、大勢の人で「犠牲」を分担しようと思ったのです。
こうして始まったリビングロザリオですが、祈り始めると、物質的、金銭的、身体的、霊的、あるいは人との関わりなどにおいて、つまり、その人の最も弱いところに思いがけない攻撃を受けるものですから、さあ、大変です。
最初は喜んで祈っていた人たちも、回を重ねるごとに、苦しい状態になるのはリビングロザリオと無関係ではないことに気づきました。
ですから祈る時期が近くなると、少し憂鬱になってしまうとしても仕方がありません。
それでも、準備のために呼びかけると、毎回5〜7環ものロザリオの祈りが毎日捧げられます。
リビングロザリオの祈りに協力してくださっている皆さんには、この場をお借りしてお礼を申し上げます。
おかげで、その後、もう一人のSUZUMEは癌が再発することもなく、彼女の使命を行うことができています。
そしてセミナーも毎回無事に始められますし、終えることができています。
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ミオの都合で、ここ数年は日本のセミナーは四旬節中に行うことが多くなっています。一度、軽井沢が例年にない大雪に見舞われ、修道院まで食料が届かない、黙想者が泊まる部屋の暖房が働かない、人手がなくて修道院の周りの除雪もできない、今後もさらに大雪という予報。これでは、参加者も修道院までたどり着けません。あわやキャンセルか!となったことがありました。
でも、キャンセルする前に一週間リビングロリザリオで祈ることになり、み旨が行われますように、と皆で心を合わせて祈りました。
すると、天気予報は大外れ、雪は止み、お天気が良くなってきました。除雪をしてくださる方も現れ、修道院の方から「やりましょう!」と言っていただけました。
このように祈りがすぐに聞き入れられることもありますが、何年も何年も、忍耐を持って祈らなければならないこともありますね。
なぜそうなのか、は主がご存知です。
もちろん、それは私たちにとって一番良いことだから、ということは間違いありません。
神に感謝!
参考までに:
リビングロザリオはパウリーネ(Pauline-Marie Jaricot )という方が始めたそうです。
https://en.wikipedia.org/wiki/Pauline-Marie_Jaricot