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2018年6月 8日 (金)

43. 聖母の汚れないみ心

「聖母マリアの汚れなきみ心」は、以前は他の日にちに祝われていたようですが、現在は「イエスの聖なるみ心の祭日」の次の日の土曜日に祝われます。

神様は、私たちを救うために、長い歴史の中であらゆる手段を使い「救いの錨」をくださっていますが、聖母を通しても、ロザリオ、不思議のメダイ、茶色のスカプラリオ、すべての民のおん母の祈り、などなど、数多くの手段をお使いです。

「聖母のみ心」に関しては、すでに1840年に「緑のスカプラリオ」を与えてくださいました。

このスカプラリオは、洗礼を受けていない人も持つことができるものです。

なお、「緑のスカプラリオとその恵み」マリー・エドアルド・モット神父著という本が、バラダチームの一員とそのご主人との共同訳で『いつくしみセンター』で購入することができます。

 1840年1月27日に、聖ヴィンセンシオ パウロが創立したパリにある「愛徳姉妹会」の若いシスター、ユスティン Bisqueyburuに聖母が御出現され、マリアのみ心の「緑のスカプラリオ」を普及するように願われたのです。

このスカプラリオは信仰のない人や罪人の改心をもたらし、人々に良い死を迎えるための準備を助けることができる、と告げられました。

そして、事実、多くの人が教会に戻り、特に死を迎える前に秘蹟を受ける恵みがもたらされましたので、教皇ピオ9世は、スカプラリオを認証なさいました。

なぜ、「マリアの汚れなきみ心」を崇敬する必要があるのでしょうか? 

神である「イエスの至聖なるみ心」だけで十分ではないのでしょうか?

全くわたしの個人的な考えですが、以下に述べさせていただきます。

それは、全人類が長い間待ち焦がれた「救い主」を宿す約束の方、その条件を満たす少しの汚れもない器であった聖母だから。


聖母がいらしたから、そして、「はい」と言ってくださったから、私たちに救い主が与えられわけですから。


聖母はどんな辛いことも心に納め、思い巡らし、おん子と共にすべての苦しみを共有され、おん父のみ旨をいつも「はい」といってお受けになったから。

それはご自分のためではなく、おん父のみ旨のためだったから。


そして、イエスを最も愛された方だったから。

同時にイエスが最も愛されたのが聖母だったから。

・・・・そんな風に私は考えますが、違うでしょうか?

カナの婚姻の時のように、イエスは聖母のどんな願いも退けることができないのです。

私たちが「イエスの至聖なるみ心」を愛するには、「マリアの汚れなきみ心」を通してが一番の近道ですし、聖グリニョン ド モンフォールが「聖母マリアのまことの信心」で言われているように、お願い事も聖母を通してなら、イエスは拒否されないのです。拒否できないのです。

こんなにも力ある執り成し手により頼まないのは、損です。

私たちが一生かかってもイエスのみ前に出るのに相応しくなれませんが、マリア様と一緒なら、イエスは私たちを拒まれません。

聖母は、私たちの拙い祈り、汚れている不完全な祈りを、美しく変えてイエスに届けてくださいます。その結果、私たちが思い描いた通りにではなく、神の目に正しい形で、そして私たちにとっては最良の形で、祈りが聞き届けられます。

というわけで、人類を救いたいイエスご自身がマリア様の汚れないみ心をたたえることをお望みなのだと思います。

初金の信心と呼応するように、初土の信心があります。

これは、ファティマから生まれました。

ファティマについては、有名ですので、ざっとだけまとめてみます。

1917年(5月13日〜10月13日)、ポルトガルのファティマに聖母は来られました。コヴァ ダ イリアと言うところで、ロザリオの元后として、三人の牧童、フランシスコ マルトー、ヤシンタ マルトー、そしてルチア ドス サントスに御出現になりました。

1930年5月13日に、現地司教レイリア (Leiria)によってファティマの聖母を崇敬することが公認されました。(なお、2017年5月13日に、フランシスコとヤシンタはファティマで列聖されました。)

三人の牧童は、罪人が行き着く地獄を見ることを許されました。

聖母は、世界を救うために次の方法を教えてくださいました。

●人々の悔い改めと人々が犯した罪の償いの意向で毎日ロザリオの祈りを祈ること

●また、聖母のみ心への個人的な奉献とロシアの奉献をすること

●そして、「初土の信心」と言われている、毎月の初めの最初の土曜日に、5回続けて(つまり5ヶ月間)罪の償いのための聖体拝領をすることです。これによって、たくさんの霊魂が救われるのです。

聖母は、この5回の初土曜日の信心は、次のようにすることを望まれました。

1.赦しの秘蹟を受ける。

 (ルチアはのちに、もし、ご聖体を拝領できる状態であるなら、   

  この日の前後一週間の間に告解すれば良いことを付け加えました。)

2.償いの聖体拝領

3.ロザリオの祈り

4.汚れないみ心を敬うため、また、償いを果たすために、

  15分間、ロザリオの玄義(神秘)を黙想する

  これは、一つの神秘を15分黙想しても良いし、複数の神秘でも良 

  い、また、ロザリオの祈りをしながらでも良いそうです。例えば、

  神秘を唱える前に毎回3分間黙想すると、

  5つの神秘×3分=15分になります)

なぜ、5回の償いをするのでしょうか?


イエスはシスタールチアに、
「それはマリアの汚れないみ心に加えられる5種類の侮辱と冒涜による」と言われました。

5種類の侮辱と冒涜とは、以下の通りです。


1.汚れない受胎に対するもの

2.永遠に処女である事に関するもの

3.神の母であることに対するもの、

  また人類の母であることを認めないこと

4.  子供達の心に、汚れないみ心に対して無関心、軽蔑、さらには憎悪さえ

       も植え付けようと試みること

5.  聖母のご絵に対して侮辱を加えること

聖母はシスタールチアに次のように言われました。

「わたしの娘よ、棘に囲まれているわたしの心をご覧なさい。侮辱と忘恩によって、恩知らずな人々はわたしの心を棘で絶えず突き刺しています。せめて、あなただけでもわたしを慰めるよう努力してください。

5ヶ月間、最初の土曜日に告解をし、ご聖体を拝領し、ロザリオの祈りを一環祈り、そして、わたしに加えられた侮辱を償うという意向を持ち、ロザリオの神秘を黙想しながらわたしと一緒に15分間過ごしてください。

これを行う人には、その人が死を迎える時に必要なすべての恵みをもって助けることを約束します。娘よ、このことを人々に知らせてください。」

どうでしょう?

ご一緒に聖母に奉献の祈りをし、まだ行ったことにない方、もうすでに果たした方も、初土の信心を行いませんか?

カトリック祈祷書「祈りの友」から、「聖母のみ心への奉献の祈り」をご紹介します。「gebet_an_mutterherz.pdf」をダウンロード
誤入力変換がありましたので、2018年6月9日にファイルを差し替えました。


聖母に自分自身を奉献して、イエスのものになれるよう、イエスの道具としてみ国の到来のために働くことができるよう、導いていただきましょう。

主に栄光!

神に感謝と賛美!

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